ロボットの叛逆

よくSFで出てくる「ロボットやコンピュータが意志を持って人間を裏切る」というケースのクラウドバージョンが夢に出てきた。ネットワーク上のいくつかの場所(それも移動する)にあるプログラムがつながって知性を持つ、みたいなイメージ。

こんな夢を見たのは、昨日寝る前に『感性の限界』(高橋 昌一郎著) [Kindle版] の「ロボットの叛逆」(スタノヴィッチ)を読んでいたからだろう。

「私たちはロボット―複製子の繁殖に利するように設計された乗り物―かもしれないが、自分たちが、複製子の利益とは異なる利益を持つということ発見した唯一のロボットでもある。私たちは、まさしく、SF小説に登場する脱走ロボット―みずからを創造した存在の利益より、みずからの利益を優先させるロボット―である」

ドーキンスの生存機械論(生物界の主役は「個体」ではなく「遺伝子」であり、「個体」は遺伝子の「乗り物」あるいは「生存機械」にすぎない)と、カーネマンのシステム1(=直感的・感情的な「速い思考」=「自律的システム」=遺伝子の利益を優先)、システム2(=意識的・論理的な「遅い思考」=「分析的システム」=個体の利益を優先)の話がつながって興奮したまま、旅行の疲れで寝てしまっていたのであった。

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