ルワンダ中央銀行総裁日記


服部正也著『ルワンダ中央銀行総裁日記』を読んだ。

本編を読んでいるときは、40年前の中央アフリカの小国に思いを馳せ、経営や交渉について学ばせてもらいつつ、服部氏の大活躍ぶりに素直に感動した。

しかし、本編のあとに掲載されている2つの増補を読み、本編の時代(1965-1971)のあと、ルワンダで起きたクーデター、動乱、虐殺などのことを知り、様々な考えが頭に浮かんできて整理できなくなってしまった。

『ホテル・ルワンダ』と『ルワンダの涙』とを観てみようか。観るにしても、もう少し先の方がいいかもしれない。いや、しばらく時間が経つと観なくなってしまうような気がする。

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2011/01/18 追記

とはいえ、服部氏の仕事の成果はきっと今のルワンダにつながっているはずだ。心に残った言葉を抜き書きしておこう。
途上国にとって天候や国際市況の問題は重要ではあるが、勤労と叡智と信念によって解決される面は多いのではないかと思う。そして途上国にとってその発展を阻む最大の要因は人にあると考える。(p.284)
途上国の発展を阻む最大の障害は人の問題であるが、その発展の最大の要素もまた人なのである。(p.298)

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